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ゴールデンスランバー

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ゴールデンスランバー

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よーやく文庫化、よーやく読めました。

何気に22時ごろページをめくりだしたら、気がついたら日付がかわっていて・・・、おっそろしいですねw

首相暗殺の陰謀に巻き込まれた男が主人公。面白いのは、センセーショナルな事件が背景なのですが、物語の焦点がほぼ、主人公が逃げることにあてられている点。

主人公の結末を知ることはできるけど、事件の真相は明かされません。うん、非常にモヤモヤですね・・・w

巻末解説によると、伊坂幸太朗は「物語の風呂敷は、畳む作業が一番つまらない」と答えていたそうです。今作は、あえて物語を畳まないことを選択したのかもしれません。

で、そのことが物語にとってマイナスかというと、決してそんなことは無いです。物語って、読んで想像するっていう、インタラクティブな面を持っているのですよね。わざわざ、言葉にするまでもないことかもしれませんが・・・!

この本は、そういった楽しみ方を提供してくれる本だと思います。読んだ人同士で、ネタバレ全開トークしたくなるような。

あ、「逃げる」点に関しては、いつもの仕掛けたっぷり、芸術的伏線回収を堪能できます。事件と平行して語られる甘酸っぱい青春物語もあったり、いつも以上に濃い、ストッパーが存在しないかのようなキャラがいたり。

伊坂エッセンスが凝縮されたような本でもあると思います。集大成、って言われるの、ちょっとわかる気するかも。

さ、次はDVDです。監督は中村義洋、超期待。こーいうときに限って、全部レンタル中だったのですけどね・・・w
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