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社会の教科書オールスターズ

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社会の教科書オールスターズ

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夢枕獏『沙門空海 唐の国にて鬼と宴す』

前から一度読んでみたかった夢枕獏の小説。映画化決定らしく、本屋さんでも平積みコーナーが出来ていて、今が読むチャンスかな、と。社会の教科書で誰もが名前を見たことのある、空海を主人公にした物語です。

密教(仏教の一種)を求めて、遣唐使(これも懐かしい単語です、遣隋使とかもあったっけ?)として唐にわたった空海が、時の皇帝の死を予言する猫と対峙し、唐の国の存亡に関わる陰謀へ巻き込まれていく、っていう伝奇小説。

いや、うん、凄く面白いです。やめ時がわかんないくらい。

まず、空海がもの凄く魅力的に描かれています。天才で野心家、書を書かせれば一流だし(あの弘法大使ですよ!)、言葉もペラペラだし。「密教を盗みにきた」なんて公言しちゃうくらい野心家です。

そのくせ俗っぽいところも沢山あったりするのが、面白い所です。そもそも事件にかかわったのも、密教を修行するためのお寺に「一介の留学生」より「あの空海」で行った方が早く済む、なんて理由だったり。

天才なんだけど、親しみやすい、そんな魅力に溢れています。ペルシャ人の女の子と、ワイン片手に楽しくお喋りするお店で人気があったりとか。どんな僧だ(笑)

舞台である唐の国もまた、国際色豊かな街として描かれていて、ワクワクしちゃいます。だから登場人物も多彩、共に唐へ渡ってきた儒学生、橘逸勢を始め、唐の国の役人、ペルシャやイランの商人(シルクロードの時代、これも懐かしい響き?)、チベットの修行僧に、阿倍仲麻呂や李白なんて有名人まで。

史実をベースにした物語だから、色々ウンチクが書かれているのも面白いです。傾国の美女として有名な楊貴妃が、実は日本に逃げ延びていたとか、そんな感じの興味深いお話がちょくちょく出てきます。

面白さが一杯詰め込まれて、これぞ娯楽小説、って言える本だと思います。とりあえず近所の本屋さん、早く3巻入荷してください・・・w

◆今日のFF14◆
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なんかすごいのに乗れた。

ちなみにコレ呼ぶアイテムくれた人の正体は、こういうことっぽいです。今の開発陣はすごい好きだなーw
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